事例1:正負の計算がわからなかった子
状況
正負の数の計算でつまずいていました。マイナスが入ると混乱してしまい、あてずっぽうで答えてしまうことが多い状態でした。
試したこと
2回の授業の中で、3種類の解き方を順番に試して、反応を見ました。どの方法でも、すぐに解けるようにはなりませんでした。ただ、「この方法なら合いそうだ」というものが見えてきたので、それをもとに、この子のための補助プリントを作りました。
- 最初に、解き方を書いておく
- 簡単な問題から、少しずつ難しくしていく
- 途中に、マイナスの扱い方や考え方のヒントを添えておく
あてずっぽうではなく、一人でも「こうかな」と考えながら解ける形にするためです。
大事にしたこと
全部正解することではなく、「自分で考えて解けた」という経験を作ることです。
教わっている間は、わかったつもりになりやすいものです。教えてもらえるぶん、自分で考えなくなりやすい、ということもあります。だから、私が横で解説を続けるのではなく、一人で考えても手が止まらない形をプリントの側で用意しました。
事例2:解けるのに、「できない」と思っていた子
状況
「平方根がわからないから、今日はそこを教えてほしい」と言われました。どこでつまずいているかを見るために、まず問題を解いてもらいました。
実際に見えたこと
ほぼ自力で解けていました。「今の段階でこれだけ解けていたら十分すごい」と伝えると、その子はこう言いました。
「でも、学校で先生に当てられたとき、答えられなかったから」
実際には解けているのに、本人の中では「できない」ことになっていました。人前で答えられなかった経験は、大人が思うよりずっと残るのだと感じました。
考えたこと
この子のつまずきは、学力ではなく自信の側にありました。こういう場合、単元の解説を繰り返すよりも、「どこまでできているか」を本人に見えるようにすることが先だと考えています。
できていないところを数えるより、できているところを一緒に確認する。成績をつける立場ではない、学校の外の先生だからできることだと思っています。
事例について
青灯舎は開業してまだ間もないため、掲載できる事例は多くありません。今後、実際の授業の中で経験が増えたら、少しずつここに追加していきます。
私がどんな考えで教えているかは、代表プロフィールにも書いています。あわせてご覧ください。